【2月2日 CGTN Japanese】世界保健機関(WHO)は1日、新型コロナウイルスの感染状況に関する定例記者会見を行いました。テドロス事務局長はその際、「10週間前にオミクロン変異株が報告されてから、世界で9000万人近くの新規感染者が確認され、2020年通年の感染者総数を上回っている。現在、世界の複数の地域で死亡者数の増加が表れ、これは非常に深刻な状況だ」と懸念を示しました。

 しかし、こうした厳しい状況下で、オミクロン変異株の感染症状が軽かったり、ワクチン接種が進んでいたりすることを理由に、一部の国では「感染対策はもはや必要ない」との論調があります。これに対し、テドロス事務局長は強く批判し、「感染対策を諦めたり、コロナとの戦いに勝利したと判断したりすることは時期尚早だ」と呼びかけました。

 テドロス事務局長によりますと、新型コロナウイルスは危険なもので、引き続き進化する可能性があるため、WHOはオミクロン変異株の4つの亜種を注意深く見張りながら、ウイルスのモニタリングや遺伝子解析を続けるよう各国に呼びかけました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News