【2月2日 AFP】エクアドルの環境・水資源省は1日、アマゾン(Amazon)熱帯雨林で原油が流出した事故について、国立公園の保護区域のほか、周辺共同体が水源とする川が汚染されたと明らかにした。

 汚染されたのは、カヤンベ・コカ(Cayambe-Coca)国立公園内の保護区域ほぼ2ヘクタールと、コカ(Coca)川。

 同省は「コカ川とその支流を対象に総延長210キロにわたり監視し、原油流出現場における除去作業に向け調整を図っている」と説明した。

 北東部ナポ(Napo)州ピエドラフィナ(Piedra Fina)のアマゾン熱帯雨林で1月28日、大雨による落石でOCPエクアドル(OCP Ecuador)社のパイプラインが損傷し、原油が流出していた。

 流出原油の量について、政府もOCPエクアドルも明らかにしていないが、環境・水資源省は「重大な」汚染事故だとしている。

 面積約40万ヘクタールのカヤンベ・コカ国立公園には、多様な保護動物が生息している他、重要な貯水池が複数存在する。コカ川は、エクアドルのアマゾン熱帯雨林地域で最も大きな川の一つ。(c)AFP