【2月2日 AFP】2022年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)候補として、ミャンマーの民主派勢力やベラルーシの野党指導者、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんらが推薦されたことが分かった。

 ノーベル平和賞には、各国の議員や閣僚、過去の受賞者や大学教授ら数千人が候補を推薦できるが、規定により、候補者リストは50年間公開されない。ただ、推薦者は自分が推した候補を公表できるため、1月31日の推薦締め切り後、今年の候補となったとみられる人々が明らかになった。

 ミャンマーの軍事クーデター発生からちょうど1年となった1日、ノルウェー自由党のオラ・エルベストゥーアン(Ola Elvestuen)議員はAFPに対し、ミャンマーの民主派勢力が軍事政権に対抗し発足させた「国民統一政府(National Unity Government)」を推薦したと述べた。またノルウェーの大学教授は、ミャンマー市民の軍事政権に対する不服従運動を候補に推薦したことを明らかにしている。

 この他、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)やトゥンベリさん、国連(UN)の生物多様性関連機関と共同で推薦された英国の動物学者デービッド・アッテンボロー(David Attenborough)さんら、ここ数年、平和賞候補と目されてきた人々の名前が今年も挙がっている。ノルウェー・オスロ国際平和研究所(PRIO)は、ベラルーシの野党指導者スベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏を推薦した。(c)AFP/Pierre-Henry DESHAYES