【2月2日 AFP】台湾は1日、北京冬季五輪の開閉会式への参加を見送るとする先の決定を撤回し、選手団による参加を発表した。国際オリンピック委員会(IOC)から、式典参加の「要求」を受けたためと説明している。

 台湾スポーツ当局は数日前、新型コロナウイルスの感染状況や飛行機の発着時刻をめぐる懸念を理由に、両式典に選手団を派遣しないと発表していた。

 だが台湾の五輪委員会は1日、IOCから参加の「要求」を受け、予定を変更したと明らかにした。

 台湾五輪委員会は「最近になって、IOCから2022年北京冬季五輪に参加するすべての代表団に協力と開閉会式への参加を要求する複数の通知を受け取った」と説明。「中華台北五輪委員会は、五輪の精神である連帯と、長期にわたる良好な関係と相互理解に基づき、両式典に選手団を派遣するよう計画を調整することを決めた」と表明した。

 台湾のスポーツ当局は、台湾五輪委による式典参加の決定を「尊重する」とした上で、IOCに対しては「(台湾の)地位を抑圧し、軽視するいかなる政治的要因の干渉も防ぐ」よう求めた。(c)AFP