【2月1日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)幹部は1日、北京冬季五輪の観客について、定員の5割まで入れられればとの期待を示した。五輪の観客をめぐっては、新型コロナウイルスの影響で夏冬通して2大会連続の無観客開催になるのではとの懸念が出ている。

 昨年開催された東京五輪では、ほぼすべての競技が無観客で行われた。中国の大会組織委員会も、感染拡大への懸念からチケットの一般販売を見合わせた。

 だが、IOCのクリストフ・ドゥビ(Christophe Dubi)五輪統括部長は、北京の会場では定員の3~5割ほどの観客を入れたいとしている。

 ドゥビ氏は、北京大会の公式サイトに掲載されたインタビューで「収容人数については、会場ごとに微調節が必要になるため話は詰められていない。だが、(定員の)3分の1か2分の1の人を入れられれば良しとすべきだと思う」と語った。

 またドゥビ氏は、観客は中国人だけに限定されず、中国に住む外国人も招待されていると述べた。

 同氏は、IOCは「この点は譲れないと訴えてきた」とし、「中国の駐在者のコミュニティーにも働き掛け、また大使館やその他の手段を通じて、誰が北京に住んでおり、誰が観戦できるのかという情報の把握を進めている」と述べた。(c)AFP