【2月4日 People’s Daily】室内スキー場でスキーヘルメットをかぶり、スキー板に乗り、スキーストックを持ち、高い坂を飛び上がって急降下する。かつて、スキーヤーたちは、冬にならないとスピードの楽しさと雪の舞う美しさを楽しむことができなかった。今、ウインタースポーツの施設の完備が続き、もはや冬季の低温の環境に限定されず、人々はいつでもウインタースポーツを体験できるようになった。

 間もなく開幕する2022年北京冬季オリンピック・パラリンピックは、人々のウインタースポーツへの参加意欲を大いに奮い立たせ、中国のウインタースポーツの発展のために歴史的なチャンスを創造した。北京で、多くの市民は家の近くのスキーシミュレーターでスキーの楽しさを、重慶(Chongqing)で、スキーヤーはドライスキー場でスピードを体験できるようになった。吉林省(Jilin)吉林市で、市民は防空壕(ごう)を改築した「四季を通じて冬のような」本場のスキー場で遊べるようになった。ここ数年、科学技術の手段を通じて、各地はウインタースポーツの新たな施設を建設し、新たなシーンをつくり、新たなプロジェクトを立ち上げた。ウインタースポーツは四季を通じて、人々の身の回りにとどまっている。

 3億人をウインタースポーツ参加に導くには、氷雪関連施設の建設と完備が欠かせない。過去、中国の氷雪関連施設数が少なく、規模が小さく、サービスレベルが不均一で、中国のウインタースポーツの発展ニーズに合わなかった。北京市石景山区(Shijingshan)体育学校業務副校長の劉暁丹(Liu Xiaodan)氏によると、数年前にウインタースポーツを展開した時、石景山にはスケート場もスキー場もなく、初めて氷上トレーニングを行うためには、外区の屋外スケート場を借用せざるを得なかったという。

 ここ数年、同区は資金投入を増やし、社会投資を導入することにより、市民氷雪体育センター、ドライスキーセンターなどを建設し、体育学校の生徒に家の近くでウインタースポーツトレーニングをさせることができた。現在、ウインタースポーツの普及、氷雪フィットネスと氷雪レジャーの発展を重点に、全国各地で積極的に天然の屋外スケート場・スキー場、着脱式スケート場を含む各種氷雪関連施設を建設し、人々の日に日に高まるウインタースポーツ需要を満足させている。

 ウインタースポーツの新たなシーンの構築を通じて、いつでもどこでもウインタースポーツへの人々の参加を引きつけることができる。最近では、厚さ数センチで、特殊な材料で作られた「ドライスキーマット」が携帯に便利で、舗装が簡単で、スキー効果が高いという理由で広く消費者に親しまれている。「ドライスキーマット」を代表とする特殊材料の応用は、スキーの季節制限を破っただけでなく、ウインタースポーツの場所の制限も突破し、ウインタースポーツのシーンはますます豊かになった。今、ウインタースポーツは多くの地域の都市で遊べ、デパートで学べ、公園で体験でき、コミュニティーで実感できるようになった。これは人々のウインタースポーツに対する理解率と参加率を大幅に高めた。

 北京冬季オリンピック・パラリンピックが近づくにつれ、氷雪の雰囲気は日増しに濃厚になり、ますます多くの人がウインタースポーツのもたらす楽しみを享受し、ウインタースポーツは徐々に人々の日常生活に溶け込んでいく。北京冬季オリンピック・パラリンピックの開催は、ウインタースポーツの中国での発展をさらに推進していくだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News