【2月1日 AFP】(更新)英首相官邸で、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)措置に違反するパーティーが開かれていた疑惑で、政府による内部調査結果をまとめた報告書が1月31日公表され、パーティーの開催を容認した首相官邸や内閣府に「指導力と判断力の欠如があった」と認定された。この問題をめぐり辞任を求める圧力が高まっていたボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は、報告書の内容を受け謝罪した一方で、首相職にはとどまり続ける意向を表明した。

 調査を行った政府高官のスー・グレイ(Sue Gray)氏は、12ページにわたる報告書で、国民が外出をほとんど禁じられていた時に、首相官邸で「過度のアルコールが消費」されていたことを非難。調査対象となった16件の行事の中には、開催が認められるべきでなかったものもあったと指摘した。一方で、ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)が捜査を開始したため、報告書には限られたことしか記載できなかったと説明している。

 警察は、英官邸で過去2年間に開かれた12件のパーティーについて捜査しており、ジョンソン氏を含む参加者は、コロナ規制違反で罰金を科せられる可能性がある。(c)AFP