【1月31日 AFP】21NFLは30日、プレーオフのカンファレンス決勝が行われ、シンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)がオーバータイムの末に27-24でカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)を破り、1989年以来となる第56回スーパーボウル(Super Bowl LVI)に進出した。

 2シーズン前にはわずか2勝しか挙げられなかったところから、急激に力をつけてきたベンガルズは、2月13日にロサンゼルスで行われるスーパーボウルでロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)とNFLチャンピオンの座を懸けて対戦する。ラムズはサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)を退けて勝ち上がった。

 ベンガルズは過去には1982年と1989年にスーパーボウルに進出したが、どちらもフォーティナイナーズに敗れており、チーム史上初のスーパーボウル制覇を目指している。

 この試合では、前半途中に3-21と大差をつけられたところから、カンファレンス決勝タイ記録となる18点差をはね返しての逆転勝利を飾った。

 チームは残り6分で新人エバン・マクファーソン(Evan McPherson)が52ヤードのフィールドゴール(FG)を決めて24-21と初めてリードを奪ったが、ラストプレーで相手のハリソン・バッカー(Harrison Butker)の44ヤードのFGが決まってオーバータイムに持ち込まれた。

 それでも、ボン・ベル(Vonn Bell)が相手QBパトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)のパスをインターセプトして攻撃権を奪うと、QBジョー・バロウ(Joe Burrow)を中心に前進し、最後はマクファーソンが31ヤードの決勝FGを決めた。

 デビュー2年目の25歳ながら、先発QBとしては今季NFLのパス成功率トップを記録したバロウは、パス38本中23本成功で250ヤードを獲得し、2タッチダウンパスを決めた。

 一方、3年連続のスーパーボウル進出を狙った19シーズンの王者チーフスにとっては、ショッキングな敗退となった。マホームズはパスで275ヤードを獲得して3タッチダウンを決めたが、4回目のAFC決勝で初めて2回のインターセプトを喫した。(c)AFP