【1月31日 AFP】エクアドル北東部ナポ(Napo)州ピエドラフィナ(Piedra Fina)のアマゾン(Amazon)熱帯雨林で28日、大雨による落石でパイプラインが損傷し、原油が流出する事故が発生した。河川が汚染される恐れがあり、現場では除去作業が進められている。

 環境・水資源省は29日、アマゾンの周辺共同体が水源としているコカ(Coca)川が、原油流出の影響を受けた可能性があると表明。翌30日には、「流出現場で不測の事態への対応や除去・復旧作業が適切に実行されるよう監督を続ける」と説明した。

 パイプライン運営会社OCPエクアドル(OCP Ecuador)は29日、パイプラインの稼働停止を発表した。輸出に影響は及ばないとしている。30日には破損したパイプラインの修復に着手。回収した流出原油は貯蔵プールに集められ、ラゴアグリオ(Lago Agrio)にある施設に運ばれる。

 OCPのパイプラインは、アマゾンから太平洋沿岸の港まで日量最大45万バレルの原油を輸送できるが、2021年1~11月の輸送量は16万バレルにとどまっていた。12月には河川による土壌浸食の影響でパイプラインへの原油注入を停止した。(c)AFP