【1月31日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)の男子シングルスで優勝し、史上最多21回目の四大大会(グランドスラム)制覇を果たしたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を、同20勝で並んでいたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が称賛した。

 ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)との決勝で、ナダルは2セットを奪われたところから盛り返し、2-6、6-7(5-7)、6-4、6-4、7-5で5時間24分の死闘を制した。昨シーズンを8月で打ち切る原因にもなった左足の負傷でプレースタイルを調整せざるを得なかったが、驚くべき努力が実った優勝だった。

 3人の中で最初にグランドスラム21勝目に王手をかけたのはフェデラーで、2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)で決勝に勝ち進んだが、ジョコビッチとの5セットマッチを落として記録には手が届かなかった。今大会は膝の手術から回復していなかったため、欠場している。

 40歳のフェデラーは自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで「友人にして偉大なライバルのラファエル・ナダルへ、グランドスラムのシングルス21勝目に到達した最初の選手になったことを、心から祝福する」とコメントした。

「数か月前、お互いに松葉づえが必要なのを笑い合っていたことを思えば見事だ。決して過小評価できない偉大なチャンピオンだ。君の勤勉さとテニスへの情熱、闘争心は、自分にとっても、数えきれないほど多くの人にとっても刺激になっている」

 ジョコビッチは今大会でグランドスラム21勝目を狙っていたが、新型コロナウイルスのワクチンの接種状況をめぐって大会前に国外追放になった。それでも自身のツイッター(Twitter)アカウントで、まずは女子シングルスを制したアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)をたたえた後、ナダルも祝福した。

 ジョコビッチは「素晴らしい偉業だ。常に見事なファイティングスピリットを見せ、またしてもそれが上回った。エノラブエナ(スペイン語のおめでとう)」と書き込み、その後に拍手とトロフィー、サムアップの絵文字を添えた。(c)AFP