【2月1日 Xinhua News】中国の特色ある社会主義先行モデル区の深圳市(広東省)は今後、より多くの改革ボーナスを受けるとみられている。国家発展改革委員会(発改委)と商務部は26日、同先行モデル区の市場参入規制緩和特別措置に関する意見を発表し、六大分野の24の特別措置を打ち出した。

 発改委の趙辰昕(Zhao Chenxin)秘書長は次のように説明した。深圳で市場参入規制緩和試行を展開し、参入規制緩和、参入環境最適化、参入障壁排除について複製可能・普及可能なイノベーション成果を収め、より高いレベルの社会主義経済体制を築く。市場主体のイノベーションへの投入をより大きな度合いで奨励し、経済の安定した健全な発展を後押しする。

 意見によると、科学技術分野では市場参入方式を刷新し、電子部品と集積回路(IC)の取引プラットフォームを築き、データ要素取引とクロスボーダー・データ業務などの関連分野の市場参入規制を緩和し、先進技術応用の市場参入環境を最適化し、第5世代移動通信システム(5G)、モノのインターネットなど新世代情報技術の活用方式を最適化し、国際的産業・規格組織の設立を支持する。

 金融分野では農産物サプライチェーンに対する金融支援能力を高める。深圳市、香港、マカオの保険市場相互接続を推進し、貿易のクロスボーダー決済の利便性を引き上げる。インフラ分野では不動産信託投資(REITs)市場環境を最適化する。

 医療分野では医薬・医療機器の市場参入規制を緩和し、処方薬のインターネット販売を試行する。ヒト遺伝資源参入審査業務を最適化し、医療機関資格・業務参入規制を緩和する。

 教育・文化分野では深圳の高等教育・職業教育の改革発展を支持し、オンラインゲーム、オーディオ・ビジュアル、ライブ配信分野の市場環境を最適化する。

 交通分野ではクルーズ船・ヨット業務の市場参入環境を最適化する。陸海空全空間ドローンシステムの参入基準とオープンな応用プラットフォームを一体化して築き、航空分野の参入規制を緩和する。新エネルギー自動車(NEV)の充電・電池交換インフラ建設・運営一体化配置を支持する。

 その他分野では宝飾品業界の参入システムを整備し、通信業界の参入規制を緩和する。検査測定・認証結果の採用・認定テストを行う。都市更新業務市場参入規制緩和でライフサイクル管理を推進する。高齢者介護・託児市場の発展環境を最適化する。

 深圳市の覃偉中(Tan Weizhong)市長は次のように述べた。管理の徹底を前提に科学技術、金融、医療、教育などの業界の参入規制を一段と緩和し、より公平で開放的な市場環境を築くことは、深圳が世界のハイエンド要素資源の集積を加速させ、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオビッグベイエリア)の発展の原動力を増強するのを後押しする。(c)Xinhua News/AFPBB News