クラウザーの砲丸投げ世界新 測定値エラーで幻に
発信地:ニューヨーク/米国
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【1月30日 AFP】世界室内陸上ツアーのミルローズ・ゲームズ(2022 Millrose Games)は29日、米ニューヨークで男子砲丸投げ決勝が行われ、米国のライアン・クラウザー(Ryan Crouser)が世界記録を更新して優勝したが、その後レーザー測定機の不具合による測定値エラーが発覚して種目自体が中止の扱いとなり、記録は幻となった。
クラウザーは、自身が持つ室内と屋外の世界記録を更新する23メートル38をたたき出して優勝とアナウンスされたが、その後、大会ディレクターのレイ・フリン(Ray Flynn)氏が、レーザー測定機の値に誤りがあり、結果は全て無効になったと発表。ウェブサイトには同種目は中止と掲載された。
クラウザーは「残念ながら(測定機の)レーザーが不正確だった」とコメントしている。
しばらくの間、クラウザーは2回目の投てきで男子砲丸投げ史上最高のパフォーマンスを披露したと見なされていた。大会終了後も優勝者に名前はあったが、フリン氏が「計器の不良により測定値にミスがあった」と発表すると、記録は破棄された。
昨年1月に22メートル82の室内世界新記録をマークしたクラウザーは、同6月には23メートル37の屋外世界新記録を樹立した。(c)AFP