【1月30日 AFP】29日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)女子シングルス決勝の前に、活動家グループが中国女子選手の彭帥(Peng Shuai)を支持する「Where is Peng Shuai?(彭帥はどこに?)」Tシャツ1000枚を配布した。

 この問題では1週間以上前、会場の警備スタッフが観客にTシャツを脱いで、横断幕を取り外すよう命じる動画がインターネット上に投稿され、物議を醸していたが、グループは配布用のTシャツ1000枚を携えてメルボルンパーク(Melbourne Park)へ戻ってきた。

 抗議活動の主催者の一人であるドリュー・パブロー(Drew Pavlou)氏は、AFPに対して「数百枚のTシャツを無料で配った。多くの人がそれを来て決勝を観戦するだろう。みんな非常に喜んでいた」とコメントした。

 会場を訪れるファンにTシャツを渡したのは、画面の前で決勝を観戦する世界中のファンにメッセージが伝わることを期待したためだという。パブロー氏は「彭帥には自由にしゃべれるようになってほしい。中国国外へ出て、中国政府の監視のない場所で報道陣に話せるようになってほしい」と話している。

 ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で行われた決勝のテレビ映像ではTシャツはほとんど目立たなかったが、AFPのカメラマンはTシャツを着用している観客数人を発見した。(c)AFP