【1月28日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が、北京冬季五輪に合わせて訪中する国家元首や国際機関代表を招いて歓迎会を開催する。国営メディアが28日、報じた。北京五輪をめぐっては、一部の欧米諸国が外交ボイコットを表明している。

 中国中央テレビ(CCTV)は同日、来週行われる五輪開会式の出席者リストを公表した。

 エジプトのアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)ら、外国要人20人以上の出席が予定されている。

 リストには、各国に先駆けて昨年出席を表明していたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の名前も記されている。

 CCTVによると、外国要人は来月4日の開会式および歓迎会に出席する他、「関連する2か国間の活動」に臨むという。

 この他、タイのシリントン王女(Princess Sirindhorn)やモナコのアルベール2世公(Prince Albert II)ら王室・公室メンバーや、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長、国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務局長ら国際機関のトップも出席する。

 習主席は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まって以来、外遊を控えていたが、外国要人の到着直後から立て続けに対面外交を行うことになる。今週初めには、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長を迎え、ここ約2年間で初めて外国要人と直接面会した。

 中国の人権問題を理由に、米国をはじめ、英国、カナダ、オーストラリア、デンマークなどは外交ボイコットを表明している。日本など一部の国は、外交ボイコットの正式表明は避け、人権問題に懸念を示した上で政府関係者の派遣を見送る方針を示している。(c)AFP/Laurie CHEN