<北京冬季五輪>氷点下60℃に対応のEVバスが運行開始
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【1月30日 CGTN Japanese】北京冬季オリンピックの延慶競技エリアと張家口競技エリアでこのほど、EV(電動)バス200台あまりが運行を開始しました。このバスは従来の同タイプの車種より消費電力を20%削減し、氷点下40~60℃の環境でも正常に運行できます。
冬季の氷点下20℃を下回る極寒の環境下では、リチウム電池を使用する従来の電気自動車は、動力電池が充電・放電できない、起動できない、加熱エネルギーの消耗が激しいといった世界的に共通の難題に直面しています。北京冬季オリンピックのすべての関連エリアでの新エネルギー車導入に向けて、北京理工大学の研究チームは2016年から低温厳寒環境に適したEVバスの開発を開始しました。
研究チームは4年をかけて、冬に中国北方の内蒙古自治区などでEVバスのコア技術に関する極寒テストを何度も行いました。試験データによれば、新技術システムを搭載した車両は、6分以内に急速に加熱して起動し、1分当たり5℃を上回る速度によって温度が上がり、低温起動段階での電池の加熱エネルギー消費を5%未満に抑えることを実現させました。
また、競技場への往復には、山間部での坂道登坂もあれば、高速道路での走行もあり、通常のモーターでは対応できません。そのため、研究チームはデュアル電気モーター駆動システムを開発しました。
こうしたEVバスは北京冬季オリンピックの終了後は中国の東北、西北地域などの寒冷地で利用されます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News