【1月27日 AFP】インド西部ムンバイ(旧ボンベイ)近郊の池で、毒殺されたとみられるインドハコスッポン57匹の死骸が見つかった。野生生物の専門家が23日、AFPに明らかにした。

 ムンバイの東約50キロに位置するカリヤーン(Kalyan)の池周辺で悪臭が漂っていたことから、地元政治家が野生生物保護団体に調査を依頼し判明した。

 野生生物と爬虫(はちゅう)類の保護活動団体に属する専門家、スハス・パワル(Suhas Pawar)氏は、インドハコスッポン57匹が死に、6匹が保護されたと述べた。地元住民が池で違法に養殖している魚をハコスッポンが食べてしまうため、毒殺された可能性が高いという。

 パワル氏は、過去2年にわたる新型コロナウイルス感染防止策の行動規制により、ハコスッポンの個体数が急増したとみられると指摘。「行動規制により池の魚が増え、その魚を餌にしてインドハコスッポンも増えたことが、地元住民の怒りを買った」と語った。

 インドハコスッポンは珍しくはないが、野生保護法の対象となっている。(c)AFP