【1月27日 AFP】インド東部ビハール(Bihar)州で26日、鉄道会社の就職試験のやり方に抗議するデモの参加者が暴徒化し、列車に放火した。警察は催涙ガスや警棒を使い鎮圧した。

 ビハール州では今週初め、公営鉄道会社に就職を希望する若者から、就職試験のやり方が不公平だと怒りの声が上がった。

 24日に始まった小規模デモはビハールと隣のウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)両州各地の駅に拡大。参加者は車両に石を投げたり、道路を封鎖したりした。ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の人形を燃やす人もいた。

 一方、警察の強圧的な取り締まりに対する批判もある。ソーシャルメディアに投稿された動画には、デモ参加者の自宅に押し入り、警棒で打ち付ける警官の姿が捉えられていた。

 インドは長年、失業問題に直面している。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による影響で経済が打撃を受ける以前から、失業率は1970年代以来最低の水準に落ち込んでいた。

 地元メディアによると、今回の鉄道会社の就職試験には、3万5000人の募集に対し1000万人以上が応募していた。(c)AFP