【1月27日 AFP】来月開催される北京冬季五輪では、中国のおばあちゃんたちが作った手編みのビクトリーブーケがメダリストに贈られる。

 高齢の女性を中心に約150人がこの3か月間、毛糸で丁寧にバラを編んできた。手編みしたバラは4400本、1200束以上のブーケができた。1束の完成には約35時間かかる。

 80代のモウ・グォーイン(Mou Guoying)さんは「メダルをかけた選手がブーケを手にして、それを自分の国に持って帰る姿を見たら、私もとても誇らしく幸せな気持ちになるでしょう」と語った。

 毛糸のブーケが採用されたのは、生花と違って一生ものの記念の品になるからだ。

 モウさんたちは、技術の高さで有名な手芸クラブのメンバーだ。五輪の前は慈善団体のために、品質の高いセーターや靴下、スカーフや帽子、ドレスまでを手掛けては、貧しい人々が厳しい冬を乗り越えるために寄付してきた。

「この年で五輪のプロジェクトに関われるのは、ありがたいことです。とてもうれしいし、幸せだと思います」とモウさんは言う。「このブーケは、私たちの国を代表するものであり、選手がそれぞれの国に持ち帰るものです」

「だから、とてもとても丁寧に編みました」 (c)AFP / Dan Martin / Jessica YANG