【1月27日 AFP】英イングランドで今月、新型コロナウイルスの陽性反応を示した人のうち、すでに感染歴があった人の割合が3分の2近くに上ることが、26日に発表された大規模調査結果で明らかになった。現在感染の主流となっている変異株「オミクロン株」には過去の感染による免疫を回避する力があることを示すさらなる証拠とみられている。

 調査結果は、英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)の最新報告書で公表された。同校は定期的な評価の一環として、5日から20日までの間にイングランド各地で参加者を無作為に抽出。約10万人が自己採取した有効な検体を受け取った。約4000人が陽性反応を示し、うち約3600人が感染歴の有無を申告。このうち約65%が、以前に陽性と判定されたことがあると答え、7.5%が過去に感染した疑いがあるものの検査を受けなかったと回答した。

 今回の調査結果で示された再感染率は、英保健安全保障庁(UKHSA)の公表値よりもはるかに高い。同庁の最新統計では、イングランドの全感染者の11%が再感染だったとされる。ただ、調査を主導したポール・エリオット(Paul Elliott)教授は、同じ感染に対して2度陽性反応を示した可能性もあるため、すべての事例が再感染とは言い切れないと指摘している。(c)AFP