【1月27日 AFP】英ロックバンド「ビートルズ(The Beatles)」ゆかりの品々が来月、デジタル資産「NFT(非代替性トークン)」として米カリフォルニア州で競売に掛けられる。

 ファンは実物に手を触れることこそかなわないものの、故ジョン・レノン(John Lennon)さんの息子ジュリアン・レノン(Julian Lennon)さんが個人的に集めたコレクションを、複製できない唯一無二のデジタル作品として入手できる。

 ジュリアンズ・オークションズ(Julien's Auctions)を通じて出品されるコレクションのうち、ヒット曲「ヘイ・ジュード(Hey Jude)」の手書きメモのNFTの予想落札価格は7万ドル(約800万円)に上る。

「ヘイ・ジュード」はオリジナルタイトルを「ヘイ・ジュールズ(Hey Jules)」といい、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)さんが1968年、レノンさんと元妻シンシアさんの離婚後に幼いジュリアンさんを励ますために作った楽曲。手書きメモのNFTバージョンは、紙面に次々と文字が書かれていくアニメーションに、ジュリアンさんの音声解説が添えられている。

 ジュリアンさんはロサンゼルスでAFPに「私が買い手だったら、画像を見るだけでは物足りない」「もう少し個性のようなものを追加したかった。私にとってそれは、メモの裏話を少し書き下ろして語ることだった」と語った。

 レノンさんが映画『THE BEATLES/マジカル・ミステリー・ツアー(THE BEATLES' MAGICAL MYSTERY TOUR)』で着用したアフガンコートのNFTも出品され、落札価格は最高1万ドル(約11万円)と予想されている。

 この他、レノンさんが映画『HELP! 四人はアイドル(HELP!)』で着用した黒マントや、ジュリアンさんにクリスマスプレゼントとして贈られた1本を含むギター3本も、NFTとして出品される。

 ジュリアンさんには、現物を手放す意向はない。「とんでもない! 冗談でしょう? コレクションを集めるのに30年かかったし、これらは非常に個人的な品々だ」「それに、私は父ゆかりの品を多くは持っていない。だから大切にしているんだ」と語っている。(c)AFP