【1月26日 AFP】海底火山の噴火と津波で大きな被害を受けたトンガへの支援物資を運ぶ豪強襲揚陸艦「アデレード(HMAS Adelaide)」で新型コロナウイルスの感染者が29人確認されているが、同艦は26日、トンガに入港して厳格な「非接触」ルールの下で支援物資を届ける。トンガのサイア・ピウカラ(Saia Piukala)保健相が明らかにした。

 トンガではこれまで新型ウイルスの市中感染は確認されていない。

 ピウカラ氏は記者会見で「豪軍艦は停泊するが、接触はしない。積み荷を降ろして出港する」と語った。非接触ルールはすべての支援物資に適用され、外国の航空機や艦船から降ろされた支援物資はトンガ人が取り扱う前に、3日間とどめ置くという。

 アデレードは水、医療用品、土木用品など、支援物資約80トンをトンガに運んでいる。豪ブリスベン(Brisbane)をたつ前に行われた検査では乗組員全員が陰性だったが、豪当局は25日、23人の感染が確認されたと発表した。

 ピウカラ氏は26日、アデレードの感染者は29人に増えたと明かした。(c)AFP