【1月25日 AFP】(更新)アフリカ南東部のマダガスカル、モザンビーク、マラウイの3か国で、熱帯暴風雨「アナ(Ana)」の影響により少なくとも46人が死亡したことが25日、各国当局の発表により明らかになった。マラウイでは洪水により大規模な停電も発生した。

 マダガスカル東岸上空で発生したアナは同国に豪雨をもたらし、首都アンタナナリボでは洪水や土砂崩れが起きた。同国防災当局によると、先週以降39人が死亡し、6万5000人近くが家を失った。

 アナは24日、アフリカ大陸に上陸。モザンビークの中部と北部でも大雨が降った。同国関係者は25日、3人が死亡したほか、ザンべジア(Zambezia)州で少なくとも49人が負傷したと明らかにした。

 国連(UN)は、アナにより広範囲で洪水が起き、住民は避難を余儀なくされ、インフラに被害が出る恐れがあると警戒している。

 モザンビーク政府と国連機関は、同国のザンべジアとナンプラ(Nampula)、ソファラ(Sofala)の3州で計50万人に影響が及んだと推定している。

 マラウイでは4人が死亡。24日夜には、川の水位上昇により電力会社が発電機の停止を強いられたため、国土の大半で停電が発生した。電力会社は25日朝、発電を再開する予定だと発表した。(c)AFP