【1月25日 AFP】(更新)北京冬季五輪の開幕準備を進める中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は25日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長と面会した。新型コロナウイルスの世界的大流行が始まって以降、習氏が外国の要人と面会するのはまれ。

 国営新華社(Xinhua)通信は先に、バッハ氏は来月4日の五輪開会式を前に、22日に北京に到着し「3日間の隔離」に入ったと報じていた。

 最初に新型ウイルスが確認された中国はこれまで、厳格な「ゼロコロナ」政策を続けてきた。外国からの入国者は通常数週間隔離されるが、五輪関係者には特別ルールが適用される。

 習氏は新型コロナの流行が始まって以来、外遊を控えている。2020年3月に北京を訪れたパキスタンのアリフ・アルビ(Arif Alvi)大統領を迎えて以降、他国の首脳とは面会していない。しかし五輪期間中には、各国首脳や要人と会談するとみられている。

 バッハ会長は北京冬季五輪への強固な支持を表明するとともに、IOCの政治的中立性を強調してきた。

 一方で同会長は昨年、中国政府高官から性的暴行を受けたと告発した後、一時的に行方が分からなくなっていた女子テニスの彭帥(Peng Shuai)選手とテレビ電話を行い、IOCは非難にさらされた。(c)AFP