【1月25日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)は25日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第6シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-4、4-6、3-6、6-3で第14シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を下し、4強入りを果たした。

 ナダルはロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)でのフルセットに及んだ4時間8分の戦いを制し、最多通算21回目の四大大会(グランドスラム)制覇にあと2勝と迫った。

 4回戦で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)をストレートで下していたシャポバロフを退け、ナダルは「きょうは本当にタフだった」と振り返った。

「デニスのプレーは素晴らしかった。すごい才能はあるし、とても積極的で、サービスも強烈だ。準決勝に勝ち進めてうれしい」とコメントした。

 この試合の第2セットの序盤には、シャポバロフがチェアアンパイアに対してナダルのタイムバイオレーションを取るように求め、険悪なムードが漂った。

 シャポバロフは主審のカルロス・ベルナデス(Carlos Bernardes)氏に「あなたがずっと前から時計を見ているのに、彼(ナダル)はまだプレーする準備をしていないんだから、バイオレーションを取らないと」と話した。

 ベルナデス氏は「(ナダルは)まだプレーする準備ができていない」と返答すると、シャポバロフは「冗談だろ。あんたら腐ってるよ」と返した。

 これを受けてナダルはネットを挟んでシャポバロフに話しかけ、両選手は言葉を交わして事態を収拾した。

 また、2セットを先取したナダルはその後見るからに胃の不調に悩まされ、ウイナーを自由自在に打ち込んだシャポバロフの反撃を許した。

 第4セットに入って医療スタッフのチェックを受けたナダルは「胃の調子が悪くなり始めたんだ。スタッフは体に問題がないことを確認してくれた。調子を取り戻そうと錠剤を飲んだ」と明かしている。

 ナダルは準決勝で、第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)と第17シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)の勝者と対戦する。(c)AFP