【1月25日 AFP】米イリノイ州シカゴで先週末、メキシコから移住してきたばかりの8歳少女がギャングの銃撃に巻き込まれて死亡した。

 警察によると、銃撃は22日午後、リトルビレッジ(Little Village)地区で発生した。メリッサ・オルテガ(Melissa Ortega)ちゃんと母親は近くの銀行に避難しようと走ったが、頭に2発の銃弾を受けて死亡した。

 銃撃の標的はギャング「ギャングスター・ツー・シックス(Gangster Two Six)」のメンバーとみられる26歳の男で、腰を撃たれて病院に搬送された。

「ギャングスター・ツー・シックス」は地元の別のギャング「ラテン・セインツ(Latin Saints)」「ラテン・キングス(Latin Kings)」と抗争を続けている。

 現場近くでは9ミリ弾の空薬きょう少なくとも13個が見つかった。銃撃の容疑者は逃走中とされる。

 クック(Cook)郡検視局によると、シカゴの2021年の殺人事件発生件数は836件で、全米最多、過去25年で最多となった。

 地元紙シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)によると、同市では今年これまでに34件の殺人事件が発生した。

 家族を支援するためにクラウドファンディングサイト「ゴー・ファンド・ミー(GoFundMe)」に開設されたページによると、メリッサちゃんは母親と共に「アメリカンドリームをかなえる」ため、最近メキシコから移住してきたばかり。

 メリッサちゃんの遺体は、故郷のタバスコ(Tabasco)州ロスサウセス(Los Sauces)で埋葬されることになっている。(c)AFP