【1月24日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、南太平洋の島国トンガ沖で起きた海底火山の大規模噴火の威力について、広島に落とされた原子爆弾の数百倍に相当するとの科学的見解を発表した。

 NASAのウェブサイト「アース・オブザバトリー(Earth Observatory)」によると、大規模な津波を引き起こした15日の噴火で、海底火山フンガトンガ・フンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha'apai)の噴煙は高度40キロに達した。

 NASAの科学者ジム・ガービン(Jim Garvin)氏は、報道発表で「噴火によって放出されたエネルギー量は、TNT火薬5〜30メガトンに相当すると思われる」と述べた。

 NASAは、広島の原爆はTNT火薬15キロトン相当の威力があったと推定され、今回の海底火山噴火はその数百倍の威力があったことになるとしている。(c)AFP