【1月24日 AFP】21-22イタリア・セリエAは23日、第23節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)はホームでユベントス(Juventus)と0-0で引き分けた。2位につけていたミランはこの結果、同日にUSサレルニターナ1919(US Salernitana 1919)を4-1で下したナポリ(SSC Napoli)に追い抜かれ、優勝争いで後退した。

 首位を走るインテル(Inter Milan)に勝ち点2差をつけられた状態で今節に臨んだミランだったが、見どころを欠く一戦に引き分けて宿敵との差は4ポイントに広がり、ナポリに勝ち点49で並ばれ3位に転落した。

 24日から始まる代表戦ウイークが明けた直後、ミランはインテルとの一戦を控えているが、ナポリが対戦するのは残留を争うベネツィアFC(Venezia FC)となっており、ビッグマッチとして知られるミラノダービーはさらに重要性を持つことになる。

 ミランのステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督はライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に「もしダービーで勝利すれば、最後の最後までインテルに迫れるだろう」とコメントした。

「勝てなければ、最終的に2位に入ったとはいえ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)の出場権を逃す可能性もあった昨季とほぼ似たシーズンになるだろう」

 一方のユベントスは、4位アタランタ(Atalanta)が前日にラツィオ(SS Lazio)と引き分けていたため、この日勝利していれば欧州チャンピオンズリーグの出場権が与えられる4位以内に浮上するはずだった。しかし、不可解なほど低調なパフォーマンスを見せると枠内シュートを1本も打てず、4位とは1ポイント差のままとなった。

 ファン・ジェズス(Juan Jesus)の得点で17分に先制したナポリは、フェデリコ・ボナッツォーリ(Federico Bonazzoli)に同点弾を許したが、クラブの歴代最多得点記録保持者であるドリース・メルテンス(Dries Mertens)の通算144点目で逆転した。

 47分にはメルテンスのクロスにアミル・ラフマニ(Amir Rrahmani)が合わせてリードを広げると、ロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)がディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏に並ぶクラブ通算115ゴール目を挙げて勝利を確実なものとした。

 これが今季のリーグ戦5点目となった30歳のインシーニェは、今月初めに米メジャーリーグサッカー(MLS)のトロントFC(Toronto FC)と、7月からの4年にわたる大型契約を結んだ。そのため、10代のころからナポリでプレーし続けているインシーニェにとって、マラドーナ氏のようにチームを優勝に導くチャンスは今季が最後になる。(c)AFP/Terence DALEY