【1月24日 AFP】西アフリカ・ブルキナファソの複数の軍の施設で23日、軍幹部の交代とイスラム過激派との戦闘に際しての装備の拡充を求め、兵士が暴動を起こした。同日夜には、首都ワガドゥグにあるロック・カボレ(Roch Kabore)大統領の私邸近くで銃声が聞こえた。

 当局は暴動を受け、午後8時以降の外出禁止令を出した。期限は「別途通知があるまで」としている。

 複数の軍の施設で銃撃戦が報告された他、与党本部に火が付けられた。

 軍事クーデターの可能性もあるとみられたが、政府は直ちに否定。兵士による要求項目にはカボレ大統領の退陣は含まれておらず、対イスラム過激派戦略の改善を強く求めている。

 AFPが入手した音声によると、ワガドゥグのサングレ・ラミザナ(Sangoule Lamizana)基地の兵士は、イスラム過激派との戦闘に向け「十分な物資を割り当ててほしい」と訴えた。

 暴動を起こした兵士はまた、軍幹部の「交代」と負傷した兵士の治療環境の改善、戦死した兵士の遺族支援の拡充を求めている。

 ブルキナファソでは、2015年に隣国マリから侵入してきたイスラム過激派による襲撃が相次いでいる。国軍は訓練も装備も不十分で、劣勢に立たされている。

 AFPの統計によると、イスラム過激派による襲撃でこれまでに約2000人が死亡。緊急当局によると、約150万人が国内避難民となった。(c)AFP/Armel Baily