【1月24日 Xinhua News】中国北京市の国家体育場「鳥の巣」で22日、2022年北京冬季五輪開会式の総合リハーサルが行われた。開会式のパフォーマンスの前には「広場ダンス」も披露され、会場の雰囲気を盛り上げた。

 広場ダンスは、主に中国で中高年の女性が公園や広場に集まり、思い思いに踊るダンスを指し、全国的な現象となっている。

 北京冬季五輪の開会式は2月4日午後8時(日本時間同9時)に始まる。開会式の前には、会場を盛り上げるための30分ほどのプレショーも行われる。北京冬季五輪・パラリンピック開閉会式の総監督を務める張芸謀(チャン・イーモウ、Zhang Yimou)氏によると、総合リハーサルの広場ダンスに参加した人の中で最年少は5歳、最年長は70代で、冬季五輪を待ち望む中国の人々の気持ちを表現したという。

 張氏はプレショーについて、これまでの司会者と著名芸能人によるパフォーマンスと異なり、今回は司会者なしで庶民性を強調すると説明。「中国は広場ダンス大国で、どの都市でも見かけることができる。人々は生活が充実しているから歌ったり踊ったりする。だから(広場ダンスが)良いと思った」と語った。

 広場ダンスの参加者については、当初からプロのダンサーではなく全国から一般市民を募る考えを明確にしていた。張氏は「参加者は北京市や河北省が中心。『おばさん』だけでなく、子どもや小中高校生、大学生、高齢者などさまざまだ。異なる年齢層の一般市民が国際的舞台で自分を表現する」と説明した。

 張氏によると、今回の冬季五輪開会式は倹約開催の方針や気温の低さ、新型コロナウイルス対策などを考慮し、時間を約1時間40分に、出演者を約3千人に抑えるという。(c)Xinhua News/AFPBB News