【1月23日 AFP】21-22イタリア・セリエAは22日、第23節の試合が行われ、首位インテル(Inter Milan)は終了間際のエディン・ジェコ(Edin Dzeko)の得点でベネツィアFC(Venezia FC)を2-1で下し、2位との差を5ポイントとした。満身創痍(そうい)のアタランタ(Atalanta)は、ラツィオ(SS Lazio)と0-0で引き分けた。

 ベネツィアのトマ・アンリ(Thomas Henry)に先制点を許すも、ニコロ・バレッラ(Nicolo Barella)のゴールで追いついたインテルは、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で引き分けるかに思われた90分、ジェコの公式戦9試合ぶりの得点で勝利をもぎ取り、2位ACミラン(AC Milan)との差を広げた。

 代表戦期間明けにインテルとのダービーを控えるミランは、宿敵の独走を阻むため、23日に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権獲得を目指すユベントス(Juventus)に勝利しなければならない。

 新型コロナウイルス感染者が相次ぐも闘志あふれるベネツィアに対し、インテルはベストな状態とは程遠かったものの、ジェコの決勝点が疲れが見えるチームを救った。

 ジェコはライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に「簡単な試合は一つもない。120分間の戦いと、タフな(アタランタの本拠地)ベルガモ(Bergamo)での引き分けを経ての試合だった。これからも苦戦することはあるだろう」と話した。

「ずっと自分に得点はなかったが、重要なのはチームが勝つこと。最後の最後で得点できたのは最高だった」

 この結果、最下位USサレルニターナ1919(US Salernitana 1919)とのダービーを23日に控える3位ナポリ(SSC Napoli)と首位との勝ち点差は7となった。

 攻撃志向のスタイルで知られるアタランタは、けがや新型コロナウイルス感染により多くの中心選手を欠く中、敵地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督が指揮するアタランタは、チャンピオンズリーグ出場圏内の4位を維持しているが、2ポイント差で5位につけるユベントスがサン・シーロでミランに勝利した場合は、その座を譲ることになる。(c)AFP/Terry DALEY