【1月24日 AFP】イスラエルが占領する東エルサレム(East Jerusalem)のシェイク・ジャラ(Sheikh Jarrah)地区で自宅の屋根に上り、当局による立ち退きの強制執行に抵抗するサルヒヤさん一家。

 17日に警察が来て立ち退かせようとしたところ、サルヒヤさん一家は屋根にガスボンベを上げ、立ち退きを強制するなら家と自らの体に火を付けるとして警察とにらみ合った。警察はいったん引き返したが19日未明にふたたび現れた。家はイスラエル当局によって解体され、サルヒヤさん一家とその支援者の、合わせて少なくとも18人が逮捕された。

 エルサレム市当局は、障害がある子どもたちの学校を建設するためだとしているが、欧州連合(EU)や国際人権団体は批判している。

 シェイク・ジャラ地区では昨年5月にパレスチナ住民の立ち退きをめぐる抗議行動があり、これがイスラエルとガザ地区(Gaza Strip)の武装勢力の間で11日間続いた攻撃の応酬のきっかけになった。同地区はイスラエルの占領に対するパレスチナの抵抗のシンボルとなっており、さらに緊張が高まりそうだ。(c)AFP