【1月21日 AFP】中国の人工衛星が18日、ロシアの衛星破壊実験で発生した破片の一つとニアミスを起こした。共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の環球時報(Global Times)が19日、報じた。

 それによると、破片は清華科学衛星(Tsinghua Science Satellite)から14.5メートルの距離にまで接近した。

 環球時報が情報源とした中国の宇宙当局のソーシャルメディア投稿は、後に削除された。

 宇宙ごみの専門家、劉静(Liu Jing)氏は環球時報に対し、宇宙ごみと衛星が十数メートルの距離にまで接近することはまれだと語った。今回は衝突の可能性が「非常に高く」、理論的には回避行動を促すべきだったとしている。

 ロシアは昨年11月、老朽化した衛星をミサイルで破壊する実験を実施。軌道上に破片を散乱させた。ロシアは破片に危険性はないと主張していた。(c)AFP