【1月21日 AFP】オーストリア国民議会(下院)は20日、来月から18歳以上を対象に新型コロナウイルスワクチン接種を義務化する法案を賛成多数で可決した。18歳以上の義務化は欧州連合(EU)で初めて。

 同法案が昨年11月に公表されて以来、毎週末、大規模な抗議デモが行われているが、極右を除く全政党が賛成に回った。

 法案の狙いは、ワクチン接種率の向上にある。オーストリアのワクチン接種率は72%とEU平均の70%強を上回るが、イタリアやフランスと比べると数ポイント低い。

 2月4日から義務化され、3月半ばまでは「猶予期間」となる。それ以降、接種を拒めば最大3600ユーロ(約46万6000円)の罰金が科される。

 政府は当初、対象を14歳以上とする考えだった。妊婦や健康上の理由で接種できない人は対象外となる。(c)AFP/Julia ZAPPEI / Jastinder KHERA