【1月21日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)市のファベーラ(貧民街)で19日、麻薬組織の一掃作戦が開始された。

 作戦の第一弾は同市北部のジャカレジーニョ(Jacarezinho)地区が対象となった。重武装の憲兵隊約1200人が出動した。同地区では昨年5月、麻薬捜査の際にリオ史上最多となる28人が死亡し、国連(UN)が調査を要求する事態にもなっていた。

 人口約9万の同地区は、リオ市内最大の麻薬組織「コマンド・ベルメリョ(Comando Vermelho)」の拠点とされる。

 AFP記者によると、現地では店のシャッターが下ろされ、閑散とした通りをアサルトライフルを携えた警官が巡回しており、緊迫した状態。ただ軍報道官は、状況は落ち着いており、銃撃戦の報告もないと述べた。

リオデジャネイロ州のクラウディオ・カストロ(Claudio Castro)知事はツイッター(Twitter)で、作戦について、犯罪組織や麻薬密売人に振り回されているリオの地域社会の変革を目的とした政府プログラムの一環だと説明した。(c)AFP