【1月21日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2021-22)は20日、4回戦が各地で行われ、連覇を目指した前年王者のFCバルセロナ(FC Barcelona)は延長戦の末にアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に2-3で敗れた。

 バルセロナはフェラン・トーレス(Ferran Torres)の加入後初ゴールもむなしく敗退が決まった。後半にはアンス・ファティ(Ansu Fati)の負傷交代もあり、ファティが目に見えて落ち込みながらピッチを後にする様子は、チームの失望に輪をかけた。

 ファティは今月に入ってハムストリングのけがから2か月ぶりにピッチに戻ったばかりで、再離脱となれば、リーグ戦でトップ4フィニッシュを目指すバルセロナにとって大きな痛手になるだろう。この試合の延長戦には、ペドリ(Pedro Gonzalez Lopez 'Pedri’)も自分から途中交代を求めていた。

 一方、レアル・マドリード(Real Madrid)は延長戦の末にエルチェ(Elche CF)に2-1で逆転勝利。

 DFマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)が退場し、1人少ない状況で1点を追っていたレアルだったが、イスコ(Isco Alarcon)が同点ゴールを決めると、最後はエデン・アザール(Eden Hazard)が決勝点をマークした。

 ビルバオとレアルの他には、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)やマジョルカ(RCD Mallorca)、ラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)、カディス(Cadiz CF)、バレンシア(Valencia CF)、レアル・ベティス(Real Betis)が8強入りを決めた。準々決勝の組み合わせ抽選会は21日に行われる。

 バルセロナにとって国王杯は、今季最も獲得できる可能性が高いタイトルだったかもしれない。

 リーグ戦で低迷しているバルセロナは、前週に行われたスペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2022)でも準決勝でレアルに敗れており、これでヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2021-22)が唯一の現実的なタイトルとなっている。(c)AFP