【1月21日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)は20日、女子シングルス2回戦が行われ、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)女王で大会第17シードのエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)は世界98位のダンカ・コビニッチ(Danka Kovinic、モンテネグロ)に4-6、6-4、3-6で敗れ、敗退が決まった。試合前に陣営が棄権を勧めたほどの手のまめに苦しんだ。

 これが全豪オープン初出場となった19歳のラドゥカヌは、第1セットを3-0でリードした際は順調に試合を進めているように見えたが、そこから5ゲームを連取されると、利き手の右手の治療でメディカルタイムアウトを要求。その後反撃に転じたが、コビニッチの勝利を阻むことはできなかった。

 ラドゥカヌは試合後、まめの状態がひどく、バックハンドでしか練習できなかったと明かし、「試合前は手の状態に苦しんでいた。チームには私にプレーしてほしくない人がいたかもしれないが、試合に出て最後まで戦い抜き、どこまでやれるのか確かめたかった」とコメントした。

「すごく良い学びになったと思った。自分自身や自分の試合について、これまで知らなかった部分を発見できた」

「この試合からでもポジティブなことを得られる」

 一方、四大大会(グランドスラム)で初の3回戦進出となったコビニッチは、3回戦で第14シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と対戦する。ハレプはベアトリース・ハダード・マイア(Beatriz Haddad Maia、ブラジル)を6-2、6-0で下した。(c)AFP/Martin PARRY