【1月21日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)は20日、男子シングルス2回戦が行われ、予選勝者のダニエル太郎(Taro Daniel)が元世界1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を6-4、6-4、6-4で破る番狂わせを演じ、四大大会(グランドスラム)で初の3回戦進出を果たした。

 世界ランキング120位のダニエルは、ジョン・ケイン・アリーナ(John Cain Arena)で2時間48分の激闘の末に同113位のマレーをストレートで倒した。試合後には「自分でも驚くほどのレベルで戦えた。第3セットはかなりナーバスになって、少しけいれんもあった。だがアンディ・マレーが相手の試合だからといって、あまり大げさに捉えすぎないようにした」と振り返った。

 次戦は第11シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と対戦する。

 一方、グランドスラム通算3勝を誇るも、今大会にはワイルドカード(主催者推薦)で出場していたマレーは、「本当にがっかりしている。とてもフラストレーションを感じるし、厳しい敗戦だ。それは間違いない」と悔しさをあらわにした。

 2019年に股関節の手術を受けてキャリアを続行しているマレーは、5月に35歳を迎える。来年も全豪オープンに戻ってくる意向を示したものの、「今夜のようなプレーを今シーズンで多く繰り返したら別だ」と条件をつけた。

「いろいろな意味で、自分にとっては本当に重要な一年になる。今年どれほどの成績を残せるかや、主要大会でどのようなパフォーマンスができるかにかかっている」 (c)AFP