【1月21日 AFP】超軽量飛行機で世界一周に挑戦していたザラ・ラザフォード(Zara Rutherford)さん(19)が20日、5か月余りの旅を終えてベルギーに帰還し、世界一周単独飛行の女性最年少記録を達成した。到着後の会見では「想像以上に大変だった」と振り返った。

 ラザフォードさんは昨年8月18日に出発し、30か国近くに立ち寄った。大勢のジャーナリストや支援者、家族が見守る中、ベルギー・コルトレイク(Kortrijk)郊外の飛行場に着陸した。

 使用した機体は、スポンサーから貸与された重量325キロの超軽量単発プロペラ機シャークUL(Shark UL)だったため、雲や夜間の飛行を避けなければならなかった。一番怖かった飛行区間は、人里から遠く離れ気温が氷点下30度以下にも達するロシアのシベリア(Siberia)だったという。

 両親ともパイロットで、父親は英空軍に所属していたラザフォードさんは、ベルギーと英国の国籍を有しており、会見では英語、フランス語、オランダ語で質問に答えた。

「ここに戻ってきて変な気持ち」と語ったラザフォードさん。しばらく旅をしないで過ごすのを楽しみにしていると言い「1週間は何もしたくない」と笑った。(c)AFP/Jeremy AUDOUARD