【1月25日 Xinhua News】中国雲南省(Yunnan)昭通市(Zhaotong)の大山包オグロヅル国家級自然保護区管理保護局はこのほど、研究者が同保護区内でソデグロヅルを確認したと発表した。世界的に絶滅の危機に瀕している同種が市内で見つかったのは今回が初めて。

 同保護区は雲貴高原におけるオグロヅルの最も重要な越冬地および移動の中継地となっている。

 野生動物資源の調査と保護に長年携わってきた呉太平(Wu Taiping)氏によると、ソデグロヅルはツル科ツル属に分類される鳥類で、ロシアのシベリア北部で繁殖し、中国、インド、イランなどで越冬する。生息数が少なく、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅寸前(CR)に分類され、中国でも国家1級保護野生動物の指定を受けている。

 同保護区ではここ数年、生態修復などの積極的な推進により環境が徐々に改善。野生動物の数が増え続けている。(c)Xinhua News/AFPBB News