【1月22日 CNS】2月4日開幕の北京冬季五輪が近づいている。中国・河北省(Hebei)張家口市(Zhangjiakou)にある張家口会場の五輪村レストランでは、世界中の選手に「おもてなし」をするためのメニューをとりそろえている。

 五輪村飲食部門の張賀成(Zhang Hecheng)副主任によると、レストランは選手・スタッフ用レストランとキッチン、冷蔵冷凍エリアの3エリアに分かれ、新型コロナウイルス対策で互いに交差しないよう別動線を確保している。

 レストランには300人の料理人が集まり、西洋料理、中華料理、アジア料理、ハラール料理(イスラム教徒向け)それぞれの料理長がいる。海外から招いたコンサルタントが料理のメニュー、味付けなどが「本物」であることを確認している。総料理長の王旭(Wang Xu)さんは「イタリア料理にはスパゲティやピザ、日本料理にはチキンカツといった各国の料理を用意しています」と説明。レストランは朝食、昼食、夕食、夜食の4食に分けて、それぞれ6時間ある。

 冬季五輪期間中は中国の「春節(旧正月、Lunar New Year)」の時期と重なる。レストランには新年を祝う赤いちょうちんや干支(えと)の寅(とら)が飾られ、五輪公式マスコットの「冰墩墩(Bing Dun Dun)」と「雪容融(Xue Rong Rong)」の切り絵もある。中華料理では新年に食べる餃子や春巻き、さらに絶品の北京ダック、火鍋などが堪能できる。

 北京冬季五輪は、環境に優しい「グリーン五輪」の実現が重要なテーマの1つ。エンジニアの劉軍(Liu Jun)さんは「張家口会場は風力発電と太陽光発電を使用し、レストランの電力もすべて再生可能エネルギーを使っているので、二酸化炭素(CO2)排出量を削減しています」と説明する。(c)CNS/JCM/AFPBB News