【1月20日 AFP】タイ当局は20日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け停止していた、外国人観光客の入国時の隔離免除制度「テスト・アンド・ゴー(Test and Go)」を2月1日から再開すると発表した。

 観光業に依存するタイ経済は、新型コロナの流行による移動制限で旅行者が減り大打撃を受けている。

 新型コロナ対策本部の報道官は記者会見で、ワクチン接種を完了した観光客は到着初日と5日目に検査を受けることを条件に、同制度での入国が認められると説明した。

 検査結果を待つ間はホテルで隔離されるほか、感染対策を順守しているか確認するための追跡アプリのダウンロードが義務付けられる。

 タイは昨年11月、1997年のアジア通貨危機以来最悪の状態となった経済を立て直すため、従来のホテルでの2週間の隔離に代わるテスト・アンド・ゴー制度を導入した。しかし、12月にはオミクロン株が流行し、感染防止策として運用を一時停止。報道官は、死者数も入院者数も急増していないため、再開を決めたとしている。(c)AFP