■民主的な代議制の推進

 トンガは封建体制だったが、2010年から民主的な代議制を推進している。

 シアオシ・ソバレニ(Siaosi Sovaleni)氏が首相に任命された昨年11月の選挙では、政治腐敗と新型コロナウイルス対策が最大の争点だった。ちなみにトンガは、新型コロナの感染者が確認されていない数少ない国の一つだったが、昨年10月末、初の感染者が確認された。

■日曜は安息日

 ツポウ1世は宣教師の影響を受けて、キリスト教に改宗した。キリスト教はトンガの日常生活において、重要な役割を担っている。日曜日は教会に通い、家族と食卓を囲む安息の日とされている。

■ブリキ缶の島

 海底火山の頂上が水面に顔を出した形状となっている小島、ニウアフォオウ(Niuafo'ou)島は別名「ブリキ缶の島(Tin Can Island)」として切手収集家の間で知られている。

 この島には船が停泊できる場所がなく、郵便物の受け渡しは何十年もの間、泳ぎの名手が近くを通る船とビスケットの缶をやりとりして行っていた。(c)AFP