【1月20日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は19日、W杯カタール大会(2022 World Cup)のチケット販売を開始した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の懸念が続く中、価格は割り引きされた額となっている。

 チケット販売は抽選制で、海外ファン向けの1試合のチケットは最安値のもので69ドル(約7900円)と、前回のロシア大会(2018 World Cup)よりも3分の1ほど安くなっている。一方、決勝のチケット料金は最高で1607ドル(約18万4000円)になる可能性がある。

 主催者にとって、その待遇が論争の種になっている移民労働者を含むカタール在住のファンは、最も安い価格だと11ドル(約1250円)でチケットを購入できる。

 11月21日から12月18日まで行われる今大会で、スタジアムに何人の入場が認められるのか主催者はまだ発表していない。

 個別の試合や1チームを追うチケット、特別なスタジアムチケットなど、現在あらゆるパッケージに申し込んでいるファンは1回目の締め切りである2月8日の後に抽選にかけられる。FIFAによれば、無作為の抽選に当選した人は3月8日までに連絡を受けることになる。

 主催者は今大会で、海外から最大で120万人のファンが来訪すると推測している。

 コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が多くの国で猛威を振るう中、カタールでは現在、海外から新たに入国した人に隔離を含む厳しい規制を課している。

 ファンはスタジアムに入場するため、特別パスに当たるヘイヤカード(Hay'ya Card)が必要になり、新型コロナウイルスの検査情報もこれに含まれる可能性がある。(c)AFP