【1月21日 Xinhua News】中国のインターネット上でこのところ、野生の母ゾウが生まれて間もない赤ちゃんを連れて水遊びをする動画が話題になっている。赤ちゃんは雲南省(Yunnan)シーサンパンナ・ダイ族自治州の野象谷で生まれたという。スタッフは野象谷の四つの群れに計6頭の赤ちゃんがいるのを確認した。相次ぐ誕生は国内に約300頭のみ生息する絶滅危惧種のアジアゾウが、健全な繁殖状態にあることを示している。

 野象谷ゾウ専門獣医の保明偉(Bao Mingwei)氏によると、動画に写っている群れは2021年11月に野象谷に入っており、撮影日の12月7日に赤ちゃんは生後3日だった。野象谷では毎年1~4月がゾウ出没のピークで、野生のアジアゾウが出産する時期でもある。

 野象谷の野生ゾウは数家族にとどまらない。過去2年間で約100頭が観察・記録されている。野象谷があるシーサンパンナ国家級自然保護区の勐養子(もうようし)区域では、アジアゾウの数は着実に増加している。

 アジアゾウは中国では主に同自治州と普洱(Puer)、臨滄(Linchang)両市に生息。30年以上にわたる保護活動により、生息数が回復しつつある。(c)Xinhua News/AFPBB News