【1月19日 CGTN Japanese】中国で17日から、今年の「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」が始まりました。2月25日まで40日間続きます。

 北京の鉄道関係筋によりますと、春運期間中、北京地区では旅客898万6000人を輸送する見通しだということです。コロナ禍により、今年の鉄道利用者数はかなり不確実性がありますが、「感染症の予防」は依然、今年の春運の「キーワード」となります。

 多くの駅では、改札機や指定席券売機などの肝心な位置に銀イオン「抗菌・抗ウイルス」プラスチックフィルムが貼られています。北京南駅や北京西駅、首都国際空港、大興国際空港にはPCR検査のステーションが設置され、一部は24時間オープンして旅客の利便性向上を図っています。

 今年の春運は北京冬季オリンピックの開催期間と重なり、期間中の北京冬季オリンピックの輸送サービスを保障するため、北京と河北省(Hebei)の張家口市(Zhangjiakou)を結ぶ京張高速鉄道では、「冬季五輪号」を設けて特別ダイヤが実施されます。清河や延慶、太子城と崇礼の駅を冬季オリンピックサービス駅として冬季オリンピック組織委員会の関連要求を実行し、選手やオリンピック関係者を外界と遮断する「バブル」方式の対象者と非対象者に分けて管理するほか、新型コロナの予防・抑制対策に基づいて、感染者が突然報告されたことで、高リスクと中リスクに指定された地域では対策を強める「サーキットブレーカー」を導入するなどの措置を取ります。

 また、今年の春運期間中の首都国際空港の旅客数は延べ377万8000人、1日当たり9万4000人となる見込みで、離着陸便は3万6000便、1日当たり902便と見込まれています。今年は旧暦大みそか(1月31日)の3日前にあたる1月29日に帰省ラッシュのピークを迎え、この日の旅客数は約11万2000人に上る見込みです。また、大型連休が終わりに近づく2月6日はUターンラッシュのピークを迎え、約11万7000人に達すると予想されています。

 春運期間中、北京の大興国際空港での運航便は約2万4000便、旅客数は約280万人で、1日当たりの旅客数は約7万人となる見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News