【1月19日 AFP】メキシコ当局は、肥満対策として導入されている糖分などの食品表示ラベル規格に違反したとして、米食品大手ケロッグ(Kellogg’s)の製品に制裁を科したと明らかにした。

 メキシコ連邦消費者保護庁(Profeco)の報道官ヘスス・モンタノ(Jesus Montano)氏は18日、コーンフレークなどケロッグ製品約38万個が販売停止となっているとAFPに語った。

 Profecoによると、ケロッグは基準を超えるカロリーや糖分が含まれていることを明確に警告する表示を怠った。

 ケロッグのメキシコ部門は「健康で安全、手頃な価格の製品を、明確な栄養表示と共に」70年以上にわたって提供し続けていると説明している。

 メキシコでは2020年10月、食品表示ラベル規格が改定され、基準を超える糖分やナトリウム、飽和脂肪酸を含む製品について、警告表示が義務付けられた。こうした製品から子どもを守るため、パッケージにイラストを使用することも禁止されている。

 メキシコは世界で最も肥満が多い国の一つ。政府の統計によると、市民の約7割は過体重、約3割は肥満となっている。同国の新型コロナウイルスの死者は30万人以上と世界でも多い水準となっており、食生活や肥満が原因の一つだと指摘されている。(c)AFP