中国郵政、国際郵便の消毒指示 コロナ感染源疑いで
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【1月18日 AFP】中国郵政(China Post)は17日、海外からの郵便物が新型コロナウイルスの感染源の可能性があると当局が指摘したことを受け、国際郵便の消毒を命じるとともに、市民に対し外国の通販の利用を控えるよう求めた。
各国が海外との人の往来を再開する中、中国は感染者ゼロを目指す「ゼロコロナ」政策を掲げている。しかし各地で小規模な流行が確認されているほか、2月に冬季五輪が開催される北京でも変異株「オミクロン株」の感染者1人が確認された。
当局は、外国からの小包から感染した可能性があると主張。北京で感染が確認された女性は、他の感染者と接触したことがなく、北米で確認されている変異株に似た株に感染していたという。
中国郵政は、すべての国際郵便の外装を「早急に」消毒するとともに、国際郵便を扱う従業員についてはワクチンの追加接種を行うよう求めた。汚染を防ぐため、国内郵便は国際郵便と別の場所で扱うことも指示している。
市民に対しては「感染リスクの高い国・地域」からの物品の購入や郵送を控えるよう要請した。
国内での感染は最近、港湾都市の天津(Tianjin)や製造施設が集まる南部広東(Guangdong)省など外国から大量の貨物が届く地域で起きている。
新型コロナは飛沫(ひまつ)感染が主。世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)は、汚染された物の表面からの接触感染リスクは低く、時間がたつにつれそのリスクは低下するとしている。
中国で18日に報告された新規感染者は127人だった。(c)AFP