【1月18日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ(The Best FIFA Football Awards 2021)」が17日、スイス・チューリヒで開催され、男子の年間最優秀選手賞にFWロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が選出された。

 昨季、ドイツ・ブンデスリーガ1部のシーズン最多得点記録を更新したバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のレワンドフスキは、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)とリバプール(Liverpool FC)のモハメド・サラー(Mohamed Salah)を抑え2年連続の受賞となった。

 クラブで昨シーズン48得点をたたき出した33歳のレワンドフスキは、「この賞を受賞できてうれしいし光栄。とても誇りに感じている」とコメントした。

 前週末のリーグ戦でハットトリックをマークしたレワンドフスキは、今季ここまでクラブと代表の公式戦33試合に出場し、39得点を挙げている。

 昨年11月、メッシに敗れてバロンドール(Ballon d'Or)を逃したレワンドフスキにとって、今回の受賞はいくらかの慰めとなった。

 また、元イラン代表FWアリ・ダエイ(Ali Daei)氏が樹立し、長く破られてこなかった代表通算109得点の世界記録を更新したとして、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)には特別賞が贈られた。

 36歳のロナウドは、2003年に18歳でA代表デビュー。これまでに代表で184試合に出場し115ゴールを挙げている。

 通算140ゴールで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の最多得点記録も保持するロナウドは「この記録を更新できるなんて思ってもいなかった。この過去20年間のチームメートに感謝する」と述べた。

 一方、女子の年間最優秀選手賞にはFCバルセロナ(FC Barcelona)のアレクシア・プテラス(Alexia Putellas)が選ばれた。バロンドールに続いて、バルセロナのヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)とチェルシー(Chelsea)に所属するオーストラリア代表のサム・カー(Sam Kerr)を抑えての受賞となった。

 27歳のプテラスは昨季、バルセロナでリーグ戦、カップ戦、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League 2020-21)の3冠に貢献するなど、最高のシーズンを送った。

 さらに、昨夏行われた欧州選手権(UEFA Euro 2020)の試合中に心停止で倒れたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)の救護活動に当たった同チームの医療スタッフと選手には、「フェアプレー」賞が贈られた。(c)AFP