【1月18日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで17日、無人機攻撃を受けた燃料タンクが爆発し、3人が死亡した。イエメンの反政府武装勢力フーシ派(Huthi)が実行を主張。UAEは報復を宣言した。

 情勢が不安定な中東の中でも安全な国とされるUAEは、サウジアラビア主導の連合軍に参加し、イランが支援するフーシ派と戦うイエメン政府を支援している。フーシ派はサウジに対する越境攻撃を繰り返してきたが、UAEで起き死者が出た攻撃で、UAE政府が発生を認め、フーシ派も実行を認めたのは今回が初めて。フーシ派は、UAEに対して弾道ミサイルと無人攻撃機による攻撃を行ったと主張している。

 攻撃により、貯蔵施設近くの燃料タンク3基が爆発し、アブダビ国営石油会社(ADNOC)従業員のインド人2人とパキスタン人1人が死亡。アブダビ国際空港(Abu Dhabi International Airport)の建設エリアでも火災が発生した。警察によると、両方の現場で「無人機のものと思われる小型の飛行物体」が発見された。隣国のサウジアラビアは、フーシ派による無人機攻撃を繰り返し受けている。

 UAEのアブドラ・ビン・ザイド・ナハヤン(Abdullah bin Zayed Al-Nahyan)外務・国際協力相は声明で、「フーシ派のテロリスト勢力がきょう行った民間地域・施設に対する攻撃を非難する」とし、「この罪深い攻撃が処罰されないことはない」と宣言した。(c)AFP