豪州追放のジョコ、セルビアに帰国 全仏OP出場にも暗雲
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【1月18日 AFP】新型コロナウイルスワクチン接種を受けずにオーストラリアに入国し、国外退去となった男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が17日、セルビアに帰国した。
ジョコビッチは同日メルボルンで開幕した全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)への出場を目指していたが、滞在許可を求めた法廷闘争に敗れ、16日にメルボルンの空港から出国。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)を経由し、セルビアの首都ベオグラードのニコラ・テスラ空港(Nikola Tesla Airport)に到着した。空港関係者によると、到着後すぐに通用口から立ち去ったという。
今回の国外退去処分は、今後3年間の新規ビザ(査証)発給禁止につながる可能性がある。ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と並び男子歴代最多の四大大会(グランドスラム)通算20勝を達成しているジョコビッチは、うち9勝を全豪で挙げている。
だがオーストラリアのスコット・モリソン(Scott Morrison)首相は、今回の決定によって「極めて明確なメッセージが送られた」とした一方で、ジョコビッチが3年以内に入国を認められる可能性も示唆した。
そうした中、次の四大大会である全仏オープン(French Open 2022)への出場にも暗雲が立ち込めている。仏政府筋は17日、AFPに対し、全仏オープンへの出場を希望するすべての選手に新型コロナウイルスの予防接種が義務付けられると語った。(c)AFP/Jovan MATIC